ボルテックス・リング・ステートとは?飛行時の現象について、ドローンの基本を学ぶ
ドローンは様々な環境で飛行することもあります。多様な環境の中で飛行中思わぬ事故に遭遇する可能性があります。飛行中に起きる現象について学び、墜落事故など起きないよう正しく対処しましょう。
ドロン先生
今回は飛行時に発生する現象について学んでいきます。これらを知ることによって墜落などの事故に対応できるようになりましょう!
飛行時の現象って具体的にはどういったものがあるんですか?
まるちゃん
ドロン先生
まずは『ボルテックス・リング・ステート』について説明します
ぼる…?
まるちゃん
ドロン先生
『ボルテックス・リング・ステート』です!
■ボルテックス・リング・ステートについて
ドローンを下降させる際、ダウンウォッシュがプロペラに再度吸い込まれてしまい、プロペラの周辺を空気が回っているような状態になることがあります。このような状態になると、揚力が失われてしまい、墜落につながる恐れがあります。
※ダウンウォッシュ…
プロペラが回転し下方向へ吹く風のことを、ダウンウォッシュといいます。
ドローンを下降させるときや着陸させるときは、ダウンウォッシュの影響を受けてしまう可能性もあるので、注意が必要となります。
ふむふむ。なるほど~!
まるちゃん
ドロン先生
ボルテックス・リング・ステートはプロペラから下方向に吹く風がまたプロペラに吸い込まれることによって発生します。これを防ぐには下記の方法を意識しながら飛行しましょう。
■ボルテックス・リング・ステートにならないためには
ボルテックス・リング・ステートにならないために、急降下させないようにしましょう。
他にも、飛行機の着陸のように下降させることや、木の葉のように下降させることも予防策になります。
もし、ボルテックス・リング・ステートになってしまったら、ドローンを前後左右に移動し、ボルテックス・リング・ステートにから抜けるようにします。ドローンが傾くことで、風の流れが変わります。
ドローンを前後左右に動かして風の流れを変えることが大事なんですね!
まるちゃん
ドロン先生
次は『地面効果』についてです。
■地面効果について
ドローンを着陸させるとき、ダウンウォッシュが地面にあたります。地面にあたったダウンウォッシュが跳ね返り、ドローンを一時的に押し上げることで着陸がしにくくなります。
もし地面効果になってしまったら、上昇する、飛行機の着陸のように着陸するなどしましょう。
実際に起きた時うまく対処できるか心配です…
まるちゃん
ドロン先生
上記のような状態になったら無理に着地しようとせず、落ち着いて対処しましょう。急降下に気を付けながらゆっくりと操縦すれば大丈夫ですよ!
早速練習してきます!
まるちゃん
ドロン先生
次回はドローンの種類についてです。ドローンについてより詳しく学んでいきましょう。